生活道としての古代の九州路
現在、九州各地の産物を東京に輸送するとすれば、南端の鹿児島からトラック便を使ったとしても、中2日もあれば充分到着します。
しかし、交通手段の発達していない当時、九州各地の貢租を搬送するにはどれほどの時間を要したのでしょうか。
その一端を、国府と国府を結んだ小路別に見てみましょう。
・西路(薩摩国府・大宰府間)
1.薩摩国府~肥後国府・・・12日間
2.肥後国府~筑後国府・・・3日間
3.筑後国府~大宰府・・・1日間
・東路(大隅国府・大宰府間)
1.大隅国府~日向国府・・・12日間
2.日向国府~豊後国府・・・12日聞
3.豊後国府~豊前国府・・・4日間
4.豊前国府~大宰府・・・2日間
・肥前路
1.肥前国府~大宰府・・・1.5日間
・壱岐・対馬路
1.対馬~壱岐・・・4日間
2.壱岐~大宰府・・・3日間
朝廷に九州各地の貢租(産物)を搬送するには、一度大宰府に集荷します。
なので、ここにあげた期間は、大宰府まで搬送するのに要した期間です。
畿内の朝廷まで搬送するには、さらに要したわけで、大宰府から畿内の難波津までは約30日を要したといいます。